「サハラに舞う羽根」 A・E・W・メイスン 1902 角川文庫
19世紀末のロンドン――婚約を終え幸せの絶頂にある青年将校ハリーに、一通の電報が届く。戦況が悪化するエジプト遠征の要請だった。しかし愛するエスネへの想いと、幼い頃からくすぶる恐れから、ハリーは黙って電報を燃やしてしまう。そんな彼に送られた<四枚の羽根>。それは戦いに挑んだ仲間たちとエスネからの、“臆病者”のしるしだった――。すべてを失い絶望し、姿を消すハリー。だが戦時下での仲間の危機を耳にすると、愛する者たちを救うため、過酷な運命の待ち受けるエジプトの砂漠へと一人旅立った……。 七度の映画化とともに英国で愛され続ける古典的名作が、新訳完全版にて復活! とまあ、こんな解説だが、これはミステリじゃない、といって冒険小説でもない。 しいて言えば、歴史小説か……。
by biomasa
| 2004-06-12 09:56
| ★★★未満
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