小説では出来たけど、実際にはどうなんでしょうね。★★★
「101便着艦せよ」 オースチン・ファーガスン 1979 文春文庫 サンフランシスコから飛び立った101便は特別な意味を持つDC-10だった。 戦後初めて北京へ飛ぶ、直行便だったのである。 副大統領夫妻をはじめそうそうたるメンバーを乗せて飛び立った101便は、念入りなチェックと整備のおかげで順調な飛行を続けていた。 だが、行程半ばを過ぎたとき、第三エンジンが突然爆発してしまった。 幸い墜落の心配はなかったし、火災も発生しなかった。 しかし燃料が漏れ始めた、それも大量に。 もう北京には向かえない。 限られた燃料で到達できる範囲内にある空港は、ソ連領土内の二箇所しかなかったが、事故を知ったホワイトハウスはソ連着陸を禁じる。 101便には、中国へ空輸する極秘の貨物が積まれていたのだ。 残された道は不時着水しかなかった。 アメリカ海軍の機動部隊が、着水予定地点に向かうべく動き出し、101便も進路を変更した。
by biomasa
| 2005-08-11 09:55
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