サスペンスの名手が本格ミステリに挑戦しました。★★★
「モンキー・パズル」 ポーラ・ゴズリング 1985 ハヤカワポケミス 猿の殺人鬼――「見ざる言わざる聞かざる」見立てたような怪事件に、新聞はこう見出しを付けた。 舞台はオハイオ州の小さな大学。 最初の犠牲者は英文学部のアダムスン教授だった。 彼は研究室で全身を刺され、おまけに舌まで抜かれていた。 ただちに捜査にあたったストライカー警部補は、個人の身辺を探るうちに、おかしな物を発見した。 他人の秘密をかぎつけては事細かに書き記しておいたらしい大学ノート―― アダムソンは教職者にあるまじき狡猾な脅迫者だったのだ。 そして、この発見直後、大学の同僚ピンチマン教授が殺人を自供する遺書をのこしガズ自殺をはかった。 ゆすられたピンチマンが激情に駆られて犯行におよび、後悔の自殺を遂げたのか? だが現場の情況に不審の念を抱いたストライカーは、なおも精力的に捜査を実行した。 その警部補に挑戦するかのように、第二の事件が起こったのはまもなくのことだった。 今度は英文学部長が頭を殴られ、耳を切り落とされて見つかった…… 狂気のなせる業としか思えない凶行を続け、雪嵐にふるえる大学町を恐怖のどん底にたたきこんだ謎の殺人者とは?
by biomasa
| 2005-07-25 10:21
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