「リスボンの小さな死」よりもはるかにいいです。★★★
「セビーリャの冷たい目」 ロバート・ウィルスン 2003 ハヤカワ文庫 陽光きらめくセビーリャで老実業家が殺された。 被害者は椅子に縛りつけられて、生きたまま目蓋を切り取られ、目前に置かれたテレビで無理やりなにかを見せられていたらしい。 かたわらには「視覚の授業 第一回目」と書かれたカードがあった。 そしてこの残忍な現場を目にしたときから、冷徹な殺人課警部長ファルコンに異変が生じ始める。 そこへ犯人の第二の授業が…… セビーリャを震撼させた残虐な連続殺人事件の捜査は、有力容疑者のひとりが死んで八方塞がりだった。 ファルコン警部長は、被害者のアルバムに天才画家だった亡父の姿を見つけ、手がかりを求めて父の日記をひもとく。 だがそこに書かれていたのは、激動の時代を駆け抜けた父親の恐るべき罪の告白だった。 ファルコンが「視覚の授業」を理解したとき、彼自身にも犯人の魔手が迫る! CWA賞ゴールドダガー賞受賞者が放つ過去と現在が交錯する壮大なサスペンス巨編。
by biomasa
| 2005-07-01 09:23
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