この人はアメリカ探偵作家クラブの会長を務めましたね。★★★
「ホップ・スコッチ」 ブライアン・ガーフィールド 1975 ハヤカワ文庫 CIAの優秀なエージェントであったケンディグは、年齢を理由に、閑職へ追いやられた末に退職した。 敵からも味方からも、放置しておいても無害な男と評価されケンディグの誇りは傷つけられた。 自らの命をかけ、一線に復帰するゲームを始めたのだ。 彼はCIAを含む諜報組織の、過去の暗殺計画や陰謀を暴露した原稿を書き始めた。 そしてその原稿を、CIAと世界中の出版社に送付した。 彼を捕らえる時期が遅れるほど、CIA等の旧悪が、白日のもとに晒されてしまう。 かつてケンディグの部下だったカッターがハンターとして彼を追う、人狩ゲームは開始された。 ケンディグはアメリカに渡る。 大胆にもCIA本部のあるラングレーから電話をし、挑発をする。 国内ではCIAが公然と活動できない点を、逆手にとったのだ。 彼は本の完成のため、姿を隠すが、ハンター達のために、故意にかすかな足跡を残す。 敵の息が感じられなければ、ゲームの価値がないのだ。 カッターはようやく彼を発見するが、目の前であっさりと脱出されてしまう。 そして舞台はヨーロッパへ。 ロンドンではイギリスとソ連の組織も巻きこみ、命をかけた人狩ゲームは再びパリへと移る。
by biomasa
| 2004-08-31 09:37
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