すでにこれも古典的名作のひとつですね。
イネスの作品はそんなに多くは読んでいないがこれはいい本です。★★★ 「蒼い氷壁」 ハモンド・イネス 1948 ハヤカワ文庫 テムズ河畔につながれた一隻の美しいヨット、内装は全て改装され、メインマスト・索具・帆も全て新品にし、補助エンジンも海軍払下げの大型エンジンに取り替えてある五十トンの斜桁帆装式二本マスト船、ディヴァイナー号。 すでに食糧・燃料の用意を終え、世界中どこへでも出帆する準備が完了していた。 船長のビル・ガンサートは、第二次世界大戦の終了によって、それまで自分が情熱を傾けていた仕事がもはや存在しないことに気づき、新たな地、自分を必要とすべき仕事を求めて、航海に出ることを決意したのだ。 そして彼の右腕、航海を共にすることになったディック・エヴァード、元海軍中尉の彼もまた、自らの可能性にかけるべく出帆を待っていた。 さらに二人の雇われ船員を加えた四人の乗員で、ディヴァイナー号は明日、地中海へ旅立つばかりとなっていた。
by biomasa
| 2005-07-17 10:41
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