P・D・ジェイムズはやはり骨の髄まで本格派。★★★★
「皮膚の下の頭蓋骨」 P・D・ジェイムズ 1982 ハヤカワ文庫 陰鬱な海に浮かぶ孤島。その中央にあたりを睥睨するように建つ古城。17世紀から伝わる黒死病にまつわる忌まわしい伝説。復元されたヴィクトリア朝風の劇場で演じられる古典劇。集まってきた役者たちを脅えさせる姿なき脅迫者。 事件は舞台劇の幕が開こうという寸前に起きる。主演女優が化粧室で惨殺されたのだ。容疑者は島の持ち主も含めて、この劇をの上演に関係している者たちだが、彼らの気持をかき乱す怪文書が横行する。コーデリアは女性ならではの繊細な人間観察を武器に一歩、一歩、真相に近づいていく。
by biomasa
| 2005-05-25 12:52
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