この人の作品は「裏切りの氷河」から読み始めたがいずれも素晴らしい出来栄えです。
この本では今でこそ誰もが知っている?クイッククレイという言葉を始めて知りました。 早くに亡くなったのがたいへん残念です。★★★ 「原生林の追撃」 デズモンド・バグリイ 1967 ハヤカワ文庫 地滑りの起こりやすい峡谷にダムを建設するという話で、バグリイは地質屋を主人公にしている。地滑りが於きやすいとはどういう状態なのか。揺変性というのが最初の鍵である。これはゆれると変化するという意味で、この特性をもっているのが流泥粘土である。つまり流泥粘土は振動を与えると泥水に変化してしまう。もし有史以前からのそんな場所に、人間が構築物を立てるとしたら、どんなことになるのだろう。そのような場所とは一体どこにあるのだろう。誰が? 何のために……?
by biomasa
| 2005-03-02 10:57
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